低血糖になると脳に糖の供給が低下し眠気がくる?

脳にとってブドウ糖は唯一のエネルギー源です。他の臓器はブドウ糖が足りなくなるとタンパク質や脂肪を燃焼させてエネルギー源にできますが、脳はブドウ糖しか取り込まない仕組みになっています。しかも寝ている間も脳はブドウ糖を消費し続けています。

安静な状態で脳が消費するブドウ糖は1時間に5g、1日に120gにもなります。しかも脳はブドウ糖の保存がほとんどできないので、24時間休みなく供給する必要があります。血糖(血液中のブドウ糖)の約50%は脳が消費すると言われるほど大量にブドウ糖が必要です。

脳は低血糖に弱いので知っておきましょう

ところが低血糖状態になると、血中のブドウ糖が不足するため、ブドウ糖が唯一のエネルギー源の脳の機能は低下して、眠気がしたり頭がボンヤリした状態になります。もしそのままブドウ糖を補給せずに放置していると、やがて昏睡状態に陥り死亡するかもしれません。

そんな低血糖状態な血液に緊急で血糖を供給するのがブドウ糖や砂糖です。ご飯やパンの主成分のデンプンは多糖類で、口中や胃で二糖類の麦芽糖に分解され、小腸でブドウ糖に分解され、血中に流れますが、これでは低血糖状態で速やかにブドウ糖が必要な脳の要求には間に合いません。

その点、砂糖でしたら小腸から吸収されると10秒ぐらいで血液中に流れて脳を含む全身に運ばれます。マラソンなど激しい運動や、脳を使う猛勉強、低血糖の治療で砂糖など甘い物が求められるのは、脳にとってブドウ糖が必要だからです。

低血糖の原因は激しい運動や糖分の過剰摂取

低血糖の原因は1型糖尿病の方が治療に使うインスリンが効き過ぎたり、空腹時に激しい運動を行った場合などが多いようです。それ以外にも、短時間で燃焼する砂糖を多量に含む清涼飲料水やお菓子を常時食べ過ぎる生活は急激な高血糖と、それに伴う過剰なインスリン分泌による低血糖をもたらします。

同じ糖でも玄米やライ麦パンなど精製されすぎてない多糖類を主食にすれば、ゆっくりと消化吸収されて脳に安定したブドウ糖を供給してくれます。長い時間空腹状態にならないよう、一日三食のバランスのとれた食事は脳の機能低下防止にも有効です。