血糖値が高くなると関節炎になりやすい?

血糖値が上昇して恐いのは糖尿病になることだけではなく、それ以外の余病にかかる可能性もあるということです。糖尿病の余病といえば、網膜症などの三大合併症がありますが、それ以外にも関節炎などの余病があります。

もともと関節炎じゃなかった人でも、糖尿病で血糖値の変動が起きると、それによって関節に強い痛みを感じることがあるのです。ですからこの問題についても糖尿病と同様に真剣に捉えておく必要があります。

糖尿病治療で関節炎も治る

血糖値上昇による関節炎を治すためには、根本的な解決方法としては、やはり糖尿病そのものを治すことです。糖尿病が治れば血糖値が正常になりますから、それによって関節の炎症も抑えることができます。どうすればいいかというと、糖尿病対策となる3つのアプローチ、すなわち食事療法、運動療法、薬物療法を症状に合わせて実践していきます。

食事療法で行うことは特別な方法というよりは、血糖値を上げるような食事をしないこと、つまり暴飲暴食や糖分と栄養の過剰摂取をやめて、カロリー制限を行うこと、そしてゆっくり時間をかけて食べることなどがあります。

運動については、急激に始めるのではなく適度に行うようにしなければなりません。特に肥満気味の方は注意が必要で、急激な運動を行うことによって膝を痛めてしまったり、逆に身体に悪影響を及ぼしてしまうこともあります。薬物治療に関しては、α-グルコシダーゼ阻害薬、インスリン抵抗性改善薬などを用いますが、これらは高血糖が続く場合に応急処置的に血糖値を下げるために用いられます。

整形外科との連携も必要

以上のような方法で、糖尿病を根本治療することによって関節炎も治していくことができますが、いくつかの注意点もあります。一つは、運動療法や食事療法は続けることが必要なこと、そして薬物治療はあくまでも対症療法的であって根本治療にはならないこと、そして関節炎については整形外科と連携した処置をとるのがよいということです。

もともと関節に問題を抱えている場合は特にそうですが、整形外科とインスリン主治医の両方に連絡してふさわしい処置をとってもらう必要があります。