食べ物だけでは血糖値を下げる事が出来ない!?

高血糖値を下げるには、食べ物と運動に関する生活習慣改善が必要です。ウオーキングなど運動療法なし、食べ物のみで血糖値を下げるのは難しいかもしれません。食事療法と運動療法は血糖値を下げるために並行して行う必要があり、どちらかが欠けても血糖値を下げる事は難しくなります。

食べ物だけで血糖値を下げる

とはいえ食事療法の種類によっては、食べ物だけで血糖値を下げる事が可能な場合もあります。一般的に糖尿病の食事制限では、カロリー比率を炭水化物55から60%に保ちながら、総摂取カロリー制限を行います。

しかし、その方法よりも炭水化物の摂取を制限する欧米式食事療法を行った方が良好な結果が得られた、という報告があります。

ただし総摂取カロリー3,000キロカロリー以上で炭水化物だけ減らしても効果はないようです。糖尿病学会も既に2007年に炭水化物制限食の導入を検討しましたが、総摂取カロリーを全く制限せずに炭水化物だけを殆ど摂らない極端な食事制限に関しては否定的なようです。

食べ物と運動で血糖値が下がらない場合

食事療法と運動療法の二つを続けた上で、医師の判断で必要があれば薬物療法も加えます。1型糖尿病以外では経口血糖降下薬で血糖をコントロールします。経口血糖降下薬にはブドウ糖が腸から吸収されるのを遅らせるαーグルコシダーゼ阻害薬、脾臓を刺激してインスリンの分泌を促進させるスルホニル尿素薬(SU薬)があります。SU薬は効果が高いのですが、血糖値が下がりすぎて低血糖状態を招く場合もあります。

そんな中、最近注目されているのがインクレチン関連薬です。インクレチンは小腸から分泌される消化管ホルモンで、脾臓のβ細胞にインスリンを分泌させたり、α細胞に働いて肝臓が血中に糖を放出するグルカゴン分泌を抑制させる事ができます。

しかしインクレチンは血糖値上昇時のみ機能する上、DPP-4という酵素ですぐ分解されてしまいます。このDPP- 4を阻害させる薬がインクレチン関連薬です。インクレチン関連薬は低血糖が起こりにくいのですが、インスリン補充が必須の1型や、病歴が長い2型糖尿病の方には使用できないので注意が必要です。