血糖値を下げるためには治すという気持ちが大事

日常生活では自分の血糖値を意識しないものです。特に健康な状態だと、普通に食事したり散歩できるのが当たり前のように思っている方が多いものです。しかし体調を崩すと健康の有り難みがわかります。何となく体がだるい日が続くので調べたら血糖値が高かった。まさか自分が糖尿病とはと驚く方も多いでしょう。

自分の血糖値を認識するためには検査です

まずは自分の血糖値を正しく認識するために血糖値検査を行います。前日の夜から食事を抜いた翌朝、朝食前の血糖値が100mg/dL未満なら全く問題ない正常値です。100から109までが正常高値、110から125が境界型糖尿病、126mg/dL以上で糖尿病です。また、ブドウ糖負荷試験の120分後が200以上あるだけでも糖尿病です。空腹時の血糖値が110未満でも、ブドウ糖負荷試験120分後の血糖値が140未満なら正常とされます。

尿で血糖値の異常を調べる試験紙が市販されていますが、血糖値が170mg/dL以上ないと尿糖は出ませんし、腎性糖尿の場合もあるので、試験紙の結果だけで判断しない方が良いでしょう。また、簡易血糖測定器で計る場合、毛細血管から採血しますが、静脈から採血する医療機関の検査より10から20mg/dL高くなるので注意が必要です。

血糖値を下げないままの悪影響を認識する

血糖値が高い状態を長年放置すると狭心症、心筋梗塞、脳梗塞を招くリスクが高くなります。他にも高血糖は神経に悪影響を及ぼして神経変性を起こしたり、毛細血管の血行障害から神経障害を発症しやすくなります。また自律神経障害による下痢や便秘や性的不能、末梢神経障害による体の痺れや麻痺、足指の壊疽などの糖尿病性神経障害を引き起こします。

長い高血糖状態は、網膜の毛細血管にも影響を及ぼして糖尿病性網膜症を招いたり、腎臓に負担をかけて、末期に至ると人口透析を行う必要がある糖尿病性腎症を招く事もあります。しかもこれらの合併症には殆ど自覚症状がありません。

このように糖尿病がいかに健康を蝕んで人生を過酷にするのかという認識をしないと、なかなか血糖値を下げたり治すという気持ちにはならないものかもしれません。